めだどくしょ

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IoT時代の姿勢については◎「はじめてのIoTプロジェクトの教科書」読了

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サクッと読了。

坂村健さんの本「IoTとは何か」の言葉でいうクローズド・IoTの例を知りたくて買った。 1時間ど読み終えられる内容だけど、どんどんブログ記事化していく。

といっても会話形式ということもあって、内容も薄い。帯に「ホリエモン絶賛」とか書いてあった気がするけど、それは事実なのかな?笑

後半の事例紹介を期待していたのだが、前半のIoTに対する人類に立ち向かい方の方がずっと読んでいて実になった。

IoTって、モノが意思をもって判断力を有し、我々人間に「どうしたい?」と判断を迫ってくるようなものに思えてきました。

いつかやってくるシンギュラリティーーー機械が意思を持つかのように振る舞い、人間よりも高度な判断力を持つ時代ーーーに備えて、人間は選択できる賢さを失わないようにしなければならない。だけど悲観的になることはない。勇敢に、賢く選択をできるように準備していけば、驚くほど便利な未来が待っているはずさ。[p44-45]

日本だと、先進国としてオールド・メディア(テレビ、ラジオ、広告)の浸透が早かったからこそニュー・メディアには抵抗感を感じるのに、そんな時代に生まれた日本の若者はスマホ漬けで、大事な一日一日を消費している。マサイ族なんか、猟のためにスマホアプリ使っているような時代なのにね。

生活シーンにおける判断・選択すら保留し、そこから逃れるために技術に浸かる。たかがスマホゲームが、その人の生活様式を規定する。そんな人たちの数年後の姿は?老後は?

ただもちろん、全ての人に意識高い系な生活を押し付けることは押し付ける側のエゴだよね。もっと本を読め!だなんて強制するのは間違い。それでもこのように、気づいたらIoTの生み出す精神構造にハマっていて、自分の人生の選択を行う能力を機械に殺されることは今後多くなるはず。

この本でも、IoTの前史としてはスマホが生まれる前と定義していて、その後がIoTの時代だと言っている。そしてこれから生まれる子どもたちはその時代しか謳歌できない。それで親が活字を読むような生活を送っていなければ、子供は端末上でも本を読むことがない。本が全てではないけれどもね。


ともかく自分は、もっと情報感度を高めるアンテナの基盤を強くするために、最近は本を読んでいます。

それと、IoTについてはやっぱり坂村健さんの本が一番最高なので、みんなも是非読もう。Amazonリンク置いておきますね。

http://amzn.asia/7nBYeWM

あ、でも今回の本は、Webディレクターあたりの役職の人が読むにはオススメかも。IoT事業についての全容は簡単に確認できますよ。